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ボリビアのウユニから、チリのサンペドロ・デ・アタカマへ抜ける2泊3日のツアーに参加する。

ウユニ周辺は、ウユニ塩湖が唯一絶対で国境付近のその他の見所は単なるおまけのように考えていたが、入れ違いにサンペドロ・デ・アタカマから来た旅人さんに「絶対2泊3日のツアーにすべき」というアドバイスをいただく。5日後の早朝にサンティアゴからイースター島へ飛ぶのに、まだ1500キロ以上の陸路移動が残っている。1泊2日のコースもあるのに、のん気に3日間もふらふらして大丈夫か、と思う。見ず知らずのサンペドロ・デ・アタカマで翌日発のサンティアゴ行きのバスチケットを取れなかったら、イースター島に行けなくなってしまう。。

しかし、ここは賭けだ。旅は大体が1回きりなので、どうしても判断が強気になってしまう。

ツアー会社のくそばばあ、いや、おばちゃん、と値段交渉をする。しかし、絶対に今日出発しなければならない我々は、劣勢状態。というより、完全に足元を見られている。こちらは、先に申し込んでいた日本人の男の子と同じ値段にしてよ、という至極当然な要求をしているだけなのだが、容赦なし。挙げ句、初対面の彼を盾にとって「あなたたちが行かないなら、彼も参加できない」とか、日本人の弱点を突くような追い込みをかけてくる。くそぉ。。屈辱的な敗北を味わいつつも、ツアーには参加できることになった。忘れよう。。

参加者はチリ人男子2人、アルゼンチン人女子2人、日本人3人の7人チーム。このくらいの人数構成だと気兼ねなく話せる。

まず、向かった先は列車の墓場。
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次に3回目のウユニ塩湖。4日連続で拝む。
と思ったら目前で車パンク。2日前に同じ場所でパンクしている車両を見たが、運転手に「止まるな!」と心の中で叫んだ(実際止まらなかった)罰が来たのか。ウユニ塩湖を目前にお預けをくらう。
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今日のウユニは過去最高に晴れていた。やっぱり青空の下のウユニはよい。
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出発が遅かったため、昼食を取りすぐに出発。

今日はほとんど移動。暫くいったところで、不意にガイドのゼニがブレーキをかける。

「まさか」

本日2度目のパンク。ボリビアの道はとても悪い。すでに替えのタイヤはないので、今日はここで野宿かと思ったら、後続の車両がスペアタイヤを譲ってくれた。そう、ここら辺の車は100%トヨタのランドクルーザーなので、タイヤが全部一緒なのである。大量生産万歳。
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# by shingo20100620 | 2011-02-11 02:16 | ボリビア編
昨日とは打って変わり、朝から快晴。

天気がよいうちに早く塩湖に行かねば、と焦るもガイドが来ない。普段なら南米時間もあまり気にならないが、今日だけは許せん。天気がいつ変わるか分からないのだ。

11時30分頃になって、ようやくガイドのジョニーが現れる。ウユニ大好き日本人チームは半ギレ状態。それでも、おだてた方が得だということで、ジョニーを頑張っておだてはやしつつ塩湖に向かう。

我々日本人、ここでは1にも2にもウユニ塩湖です。

塩湖到着。

そこは昨日とは全く違う場所だった。説明より写真の方が分かりやすいので、今回は文章をさぼります。
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# by shingo20100620 | 2011-02-09 08:30 | ボリビア編
午後1時ごろ、予定より6時間遅れでウユニに到着。

この町に来た理由は、徹頭徹尾ウユニ塩湖の鏡面を見るため。嫁さんと協議した結果、数打ちゃ当たる方式で、滞在中毎日行くことにする。この日も到着早々人集め。すぐに8人集まりツアー会社でランドクルーザーをチャーターする。

あいにくの空模様だが、日頃の行いが問われるウユニ塩湖。何が起こるかはわからない。

午後4時、町を出発する。塩湖までは約40分。

何でもそうだが、最初のインパクトが一番印象に残る。一体、ウユニ塩湖を見て僕はどんな衝撃を受けるのだろう。自分が持っているウユニ塩湖に関する知識は、とりあえず真っ白、ということだけ。

今走っているこの不毛地帯のような場所から、どうやってそんな世界が現れるのだろう。
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天気の回復を祈りつつ、着きました、ウユニ塩湖。
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ただの湖。。。

そして、汚い。。確かに白いっちゃあ白いけど、泥にまみれていて、想像上の白一面の世界からは程遠い。
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うーん。かなりテンションが落ちるご対面でした。

そんなもんかい、ウユニ塩湖!!

しかし、この時は知らなかったが、当然、中に行くにしたがって塩は綺麗になっていくし、何よりも太陽の存在が一番大事。

この日も徐々に天候が回復してきた。

風が止まると、足元に鏡の世界が出現する。水平線が見えないのが不思議だ。写真をばしゃばしゃ撮り大満足で町に戻る。もう、これで十分じゃないか、ともちらりと思う。しかし、南米で行きたい場所No.1だった嫁さんは、まだまだこんなもんじゃ満足しない様子。何はともあれ、明日からは1泊2日の塩湖ツアーだ。
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# by shingo20100620 | 2011-02-08 07:11 | ボリビア編
いよいよウユニ塩湖に向かう。

ラパス~ウユニ間は盗難も多いらしいので、我が家の家訓(移動は安全に!)に従い、ボリビアの最高級バスであるトドツーリスモ社を利用することにする(そうは言ってもバカ安。)

オフィスは超きれいだったが、トラブル続発。

パンク!!

川にはまる!!!
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結局10時間のところを17時間かけてウユニ到着。

ボリビアの移動、よく遅れるなぁ。。。
# by shingo20100620 | 2011-02-07 04:43 | ボリビア編
自明の理が1つある。それは、行きにデスロードを通るということは、帰りにもデスロードを通るということ。

もう2度と通りたくはない、と思っていたため少し憂鬱な気分になる。しかし実のところ、行きほどには恐れていない。理由は2つ。1つ目は、帰りは山側を通るため、我々が落ちるとしたらその前に谷側の車が落ちるだろうこと(とりあえず自分の命優先)。2つ目は、デスロードに差し掛かるのは真夜中なので、寝ている間に通過している可能性が高いこと(根本的な問題の解決にはなっていない)。

行きは最後列で座席の下が宙に浮いたが、今回は最前列。運転席の上にあるため、前方は180度ガラス張りの特等席。恐ろしさはあるものの途中の景色は素晴らしいため、ルレナバケ到着早々帰りのチケットを購入していたのである。

午前10時30分、ほぼ定刻でバスは出発する。ここから20時間の長旅が始まる。しかし、本気のデスロードはこのうち1~2時間程度の区間だけでなので、それ以外の道はリラックスできるし、とても美しい(ほとんどの道は未舗装だが)。昼食、夕食もそれぞれの休憩場所で済ませ、夜になる。次に目が覚めたら恐らくデスロードも通過してラパスに着いているだろう。最前列の席はとても広いし景色も楽しめたし今回の移動は楽に終わりそうだ、と思う。

うとうとし始めた夜中の12時過ぎ。いきなり車掌が客席にやってきて、大声で何かを言う。どうやら、豪雨によるがけ崩れで道路に土砂がたまっているらしい。そして、それを乗り越えるときに、車が傾いて谷に転落するといけないので、全員山側の席に体重をかけるように、とのこと。

まぢか。そんな古典的な方法で大丈夫なのか、と思う。

バスが「ぐぁん!」と山側に乗り上げ、大きく谷側に傾きながらも、なんとか土砂崩れ地帯を通り抜ける。ふと見ると、道路の右側が異常に暗い。一体、ここはどこだろう。しばらくして、カーブを右に曲がった。ライトが漆黒の闇に吸い込まれた。どうやらこのバスはデスロードに踏み込んだようだ。外は大雨。何も起こらなければ良いが。。

真夜中で交通量はあまり多くないが、それでも車同士のすれ違いはたまにある。行きのドライバーは弱腰太郎で困ったが、帰りのドライバーはどうか。昼間から思っていたが、このバス、道のど真ん中を走っている。そして、絶対後ろには引かない。

「!!」

今回のドライバー、とんでもなく強気だ。対向車といえば道路の端すれすれを走っている。相手には気の毒だが、これなら道を譲って崖に落ちる心配はなさそうだ、とほっと一安心。

しかし、次の瞬間背筋が凍る。1台の小型車がこともあろうか、我々のバスを追い抜かしてしまった。次の瞬間、怒り狂ったバスが火を噴くような勢いで加速を始めた。

「こいつ抜き返す気だ」

深夜の大雨のデスロードで、たった今抜かれた小型車を大型バスが抜き返す、ってどういうことですか。ぐんぐん加速していき、カーブで道が細くなる瞬間、ぎりぎり抜き返して事なきを得る。そして、もう2度とその小型車が我々を抜きにかかることはなかった。どうやら僕達はとんでもないドライバーを選んでしまったようだ。

そして、とんでもない席を。一番前の席なので視界良すぎ。ボロバスなので、前方のカーテンなんてついていない。見たくない恐ろしい光景が次々と目に飛び込んでくる。それでも必死に目をつぶり、うとうとしだした午前2時ごろ、急にエンジンが止まり静かになった。給油かトイレ休憩かと寝ぼけ頭で受け流していたが、そこからなんと7時間停車。

何と、デスロードが土砂に流されてました。
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やっぱり、この道危険すぎるわ。。我々のバスは道路遮断後2台目の到着。もし時間が少しずれていたら、とぞっとする。ものすごい濁流が流れ続けており、雨も止む気配がない。これは、1日がかりの長期戦だなぁ、と思う。しかし、数時間後にダンプカーがやってきて、一掃。予想よりはるかに早い開通にびっくりする。恐らくこういう事態には慣れているのだろう。

それならそれで、そもそもがけ崩れとかおきないように予め補強して欲しいんですけど。それよりもとりあえず、ガードレールくらい作った方がいいと思うんですけど。。

開通後、無意味に前のバスを抜き、我々のバスが先頭で濁流の土砂の中に突っ込む。

超強気。。

無事、通過。でもやっぱり、わざわざ先頭で通る必要ないと思う。

27時間の長い移動の末、ラパスに帰還。いやぁ、長かったと思ったけど、後日向かった旅人さんは48時間かかったとか。。。
# by shingo20100620 | 2011-02-05 03:25 | ボリビア編