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砂漠で初日の出

朝4時30分に起床、山へ。

ここはペルーの首都リマからバスで5時間ほどの砂漠のオアシス、ワカチナ。本当に絵に描いたようなオアシス。池から数十メートルは緑が豊かだが、そこから先は、砂。草木一本生えていない。到着は夜だったので気づかなかったが、朝起きてみると町の四方を囲む山は山でも、砂山だった。

こんな感じ。
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泊まっている宿は町唯一のクラブを併設しているせいで、宿の前はペール人の若者で一杯。僕たちも年明けの2時過ぎまでは一緒に騒いでいたが、初日の出に備えて仮眠を取っていた。そんな人混みをサンドボード担いでかき分けながら進んだ僕らは、誰よりも場違いで健康的だった。

夜明け前の砂漠はとても静かで幻想的だった。と書きたいが、小さな町はクラブから発せられる爆音がこだまして、静寂とはかけ離れていた。ペルーは通貨単位が「太陽(ソル)」というほどの太陽国なのに、初日の出には特に興味もないらしい。みんなクラブで騒いでいる。

夜の砂漠は、月明かりに照らされて砂丘がぼんやりと浮かび上がる。曲線がとても美しい。
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さらさらの砂に足を取られて四苦八苦しながら、登ること30分。頂上に着く。まさか、アンデス山脈から昇る初日の出で新年を迎えるとは。山から一筋の光が差したとき、「あっ!」と大声を発したせいで、嫁さんは僕を振り返ってしまいその瞬間を見逃してしまったようだ。申し訳ない。

太陽はとても大きく、とても日本的だった。
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by shingo20100620 | 2011-01-01 07:27 | ペルー編