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クアトロシェネガスで砂漠と泉へ行く

ここクアトロシェネガスは、メキシコ北部の小さな町。四方を山に囲まれているためか一年を通して雨がほとんど降らず、砂漠地帯となっている。一方、豊富な湧き水の影響で泉が点在しており、砂漠という割には緑も多い。クアトロシェネガスとはスペイン語で4つの沼という意味だ。

前日泊まった宿は、朝起きたらゴキブリがシーツの上で粉々になっているというあまりうれしくない状況であったが、よいこともあった。

宿のおっちゃんが町一番のレストランを教えてくれた。味、値段、人の3つが揃うことは世界どこでもあまりない。クアトロシェネガスにいる間、このレストランにしか行かなかったことからも相当なお気に入りである。

さらに、良いことは続く。このお店のおっちゃんと仲良くなり、「砂漠と泉へは行ったか?」「まだか。俺の友達のガイドを紹介してやろうか?」「じゃあ、電話するか?」ということで、10分後に、ガイドさん登場。いつもはゆっくりマイペースなメキシコなのにこの時だけはものすごく展開が早かった。値段交渉もあっさりとまとまり、いざ、砂漠へ。

最初に行った場所は、白い砂漠。
印象的だったのは、砂の冷たさと静けさ。ここの砂は石灰石でできているため粒子が恐ろしく細かい。そして、この砂が周りの音を吸収しているためか、辺り一帯音が無い。また、地下水が豊富なため砂が冷たい。
誰もいない。さんさんと降り注ぐ太陽。ひんやりとした砂。静寂。
とても不思議な場所だった。
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次は、ポサ・アスールという泉。ここは、湧き水の量がとても多いため、透明度はピカイチ。2億年以上も前に他の世界から隔絶されたため、別の形で進化した魚や亀がいることで有名らしい。そもそも、亀や魚をそれほどじっくり観察したことがないので、現物を見てもあまり違いは分からない。2億年経っても亀はやっぱり亀で、魚はやっぱり魚だった。
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最後は、泳げる泉。ここも充分きれいで魚がうようよいる。二人で浮く。
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余談。
最終日、お店のおっちゃんと最後の別れをする。紙の裏にいきなり何を書いたかと思いきや、携帯番号だった。トンチンカンな感じが、とてもうれしかった。
by shingo20100620 | 2010-10-27 11:14 | メキシコ編